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リードの取扱説明書

更新日:2023年9月1日

弊社ヒヅカリードのご使用方法をご紹介いたします。fumiリード、ロングスクレープリードについてはヒヅカリードと比べ水気が馴染むのに少し時間がかかりますので、各ページで詳述してあります。


【水に浸ける時間】

演奏前に水に浸ける時間は、冬以外は「一瞬(1〜2秒)」でOKです。【リードのどの辺りまでを水に浸けるか】と、【リードケースで何分くらい置く(水を馴染ませる)か】が、季節によって変わります。詳しくは下記より各季節をご覧下さい。

*弊社リードは、冬以外は水に浸けっぱなしにしないようご注意下さい。



○12月〜2月…冬場の乾燥期は削ってある部分を約10分水に浸けたままにして柔らかくしてから、開きを調整して演奏します。水に浸けたまま準備するのはこの季節だけです。→詳しくはこちら


○3月〜5月…3月に室内湿度が40%を超えて来たら、リードの取り扱いが変わってきます。ただしこの期間はまだまだ乾燥する日も多く、日替わり・週替わりで気候が変化します。少し時間がかかりますが「お勧め」のやり方と、お急ぎの方向けのやり方をご紹介します→詳しくはこちら


○6月(梅雨入り)…梅雨入り以降は気圧が低くなり湿度もとても高いため、リードは水をとても吸いやすく、かつ乾きにくい時期です。水を吸いすぎると重くなるため、取り扱いに注意が必要です→詳しくはこちら


○6月末(梅雨末期)〜7月…大雨の日も多く、一年で一番湿度の高い時期です。リードは水をほとんど必要としなくなります。特にヒヅカリードは水を与えすぎないよう気をつけましょう!→詳しくはこちら


○8月〜…梅雨が明けるとリードは徐々に再び乾きやすくなって来ますので、与える水の量を少しだけ増やします。春秋や冬と比べると湿度はまたまだ高いため、湿らせ過ぎには注意しましょう。→詳しくはこちら


○10月中旬〜空気がどんどん乾燥してくるため、リードが乾きやすくなります。リードは乾く過程で一度ぺちゃんこになり、その後更に乾燥するとパックリと開きます。開いたまま吹かないように、開きをしっかり整えましょう→詳しくはこちら



*弊社リードは先端がほどよく柔らかくなり開きの形が整えば演奏可能です。水はリードの先端を適度に柔らかくするためだけに使います。なのでリードが乾燥して硬くなる冬場(12〜3月)を除き、「一瞬だけ」ちょんと水に浸けてやり、あとは季節によりリードケースに置く時間を調整します。どっぷりと浸ける必要は全くありませんので、譜面台に水入れをぶら下げなくても大丈夫です!


水に浸けた後に、先端が柔らかくなるのを待ってから、写真のような開きになるようリードを調整します。


このくらいの開きに調整してから使いましょう!


*出荷の際には試奏して念入りにに選定しておりますが、時間の経過や気候などの影響で先端の開きが変化し、振動しにくくなることがあります。その場合まず上の写真くらいの開きに調整してやると吹きやすくなります。



【チューニングの仕方】

ピッチは標準的なA=442で作っておりますが、楽器や奏法との相性によっては多少高め/低めになることもあります。こちらのブログ記事を参考に、チューニングをしましょう。

私は「ハーフホールC#やDが第3音で自然に下げることが出来、なおかつ第2オクターブA〜Cが無理なく上げれる」状態が、ピッチのいい状態と考えています。つまり、


○右手側(C#やD)がうわずって下げれない→ピッチが高い

○左手側(A〜C)がぶら下がって上げれない→ピッチが低い

となります。それぞれの対処法をリンク先でご紹介していますのでご参照下さい。


*ピッチを見て、最初からずらしているものもあります。



【リードのお手入れについて】

演奏前に歯磨きをすれば、特に日々のお手入れは必要ありません。演奏後もそのままリードケースへ戻して自然乾燥させて下さい。


リードの内側に汚れが付いた時はプラークを挟み、スクレープ部分を指で軽く押さえながら引き抜くと取り除くことが出来ます(先端を傷めないよう、十分ご注意下さい!)。リード先端を水に浸けて、コルクの側から強くブクブクと吹いてやるのでもいいでしょう。


(推奨しませんが)諸事情で水洗いする場合は、必ずリード内外の水気をしっかりと拭き取ってからリードケースへしまって下さい。特に梅雨時は水気がカビの原因になるので、洗わずにそのまま乾かす方がよいでしょう。

*リードは水気を嫌いますので、きちんと歯を磨いてから演奏すれば、個人的には演奏後はリードはそのまま何もせずにしまうのが一番おすすめです(1ヶ月程度までの使用を想定)。




【湿度や気圧の影響について】

オーボエのリードは自然の素材を使用している上に、クラリネットなどのリードと違いとても小さく立体的な構造(ダブルリード)のため、気候、特に湿度と気圧の変化の影響を受けやすいのが特徴です。

同じリードでも晴れの日に吹きやすいリード、雨の日が得意なリードなどありますので、上手くローテーションして使うのもいいと思います。




【最後に】

以上、弊社リードについて製作者推奨のやり方をご紹介させて頂きました。いつもお使い下さっている皆さまのご参考になれば幸いです!



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