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6月末〜梅雨明けまでのリード取り扱いについて

更新日:2023年7月25日

引き続き湿度が高い毎日です!特に梅雨末期は連日の大雨のため、屋外などは「まるでプールの中にいるような」湿気がまとわりつきます。

このような時期はリードが乾いた状態でも水分が完全に抜け切らないため、そもそもあまり水を必要としません。むしろ、他の季節と同じように水を与えてしまうとリードは水をどんどん吸って重く(振動しなく)なってしまいます。


これまで通りのやり方(リードの削ってある部分を一瞬水に浸け、軽く水を切ってリードケースで10分程度置く)ではリードが重く息が入らなくなってきたら、以下の手順でご対応下さい。

ポイントは「口の中で湿らせただけでビーッと振動するなら、水には浸けずにすぐ演奏開始してもOK」です!


【ヒヅカリードの場合】

①屋外の湿度が常に70%以上と非常に高いこの季節は、ヒヅカリードの場合 クラリネットのリードのように口にしばらく咥えて、削ってある部分を舐めて湿らせてやるだけでもOKです。先端は振動するけど張りが強い場合は、リードケースで1〜2分置くと開きも落ち着いてきます。


または、先端1〜2ミリの薄い部分(ティップ)だけちょんと一瞬水に浸け、すぐに水気を吸い取りリードケースで1〜2分置くのでも大丈夫です。

水に浸ける場合は、このくらいで十分です!


*冬〜春のように水がたっぷり付いた状態でリードケースに置いてしまうと、数分間置くだけでリードが重くなり振動しなくなってしまうのでご注意下さい!(そうなってしまった場合は、30分ほどリードを乾かして水気を飛ばしてやって下さい。振動が戻ります)


*梅雨でもエアコンの風が当たる場所などではリードが乾きやすくなります。その場合は少し多めに水を与えてみて下さい。



リード先端の薄い部分だけを唇の先にくわえて吹いてみて、プワプワと音が出て、タンギングでクリアに発音出来るなら準備OKです(深くくわえずに、先端(先ほど水を浸けた辺り)だけをくわえて発音してみるのがコツです!)。

*タンギングの発音がぼやけたりスカスカする場合は水気が足りたませんので、そのまま2〜3分ほどリードケースで置いて全体に水気が馴染むのを待ち、その上で③の開き調整をして下さい。


【fumiリードやロングリードの場合】

ヒヅカリードより、水気が馴染むのに若干時間がかかります。削ってある部分の半分程度にちょんと一瞬水に浸けた後、軽く水気を切りリードケースで10分ほど置いて水気を馴染ませてから吹いてみて下さい。

その後は同様に、リード先端の薄い部分を咥えてタンギングしてみて、クリアな発音が出来れば準備OKです。発音が鈍ければ③の開き調整を行います。



③しばらくしても張りが強すぎてコントロールしにくい場合は、いつもの通り指でリードの上半分をキューっと潰して表裏がずれないように注意しながら先端の開きを狭く調整してみて下さい。適切な開きになれば、発音しやすくなり楽にコントロール出来ます。

演奏時は、このくらいの開きが吹きやすいです!


⭐️開きの調整で潰すのは「上半分」です。リードの下半分は潰さないで下さい!息の入り方などのリードの基本的なバランスが崩れてしまいます。

⭐️fumiリードは開きが出やすいため必ず開き調整が必要ですが、材が硬く割れやすいため特にご注意下さい。



【まとめ】

演奏中、リード先端部は口の中で水気を吸い続けます。繰り返しになりますが、この季節は水を含ませ過ぎるとリードの振動はどんどん重くなり、息も入らなくなってしまいます。

放っておいても乾燥する冬場とは違い、なかなか水分が蒸発してくれない梅雨〜夏の時期は与える水を最小限にし、演奏中もリードがなるべく「乾いた状態」になるように心掛けましょう!



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