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初めてのチューブを試す

とてもありがたいことに、何人かのプロオーケストラ奏者の皆さんへ毎月リードを送らせて頂いています。それぞれご自身でお使い頂いたり、生徒さん用のリードにされたりしているそうです。私が吹くより何十倍も素敵に私のリードを吹いてくださるので、今や自分で楽器を吹くよりも聴かせて頂く方が楽しみだったりします。


その関係で、演奏家の皆さんから「試しにこの材で作ってみて貰えますか?」「このチューブで作って貰うことは出来ますか?」と、私の知らない材やチューブを色々と送って頂くことがあり、試作してみるのが最近の密かな楽しみです。


ヒヅカリードはH39シェーパー+キアルジ46-2チューブ、fumiリードはH25+d11というのが長年色々試して辿り着いた私のスタンダードで、今後も大きく変える予定はないのですが、「ある日突然、お気に入りの材やチューブが手に入らなくなる」ことがあるのを私は知っているので、こうして自分の知らないものをトレンドに敏感な演奏家の皆さんから紹介して頂けて、定番にプラスしていくことができるのは本当に幸せな事だと思っています。

実際に、材については以前は1つの選択肢しかなかったのですが、今では複数の銘柄が自分のリードに合うことが分かり、材のチョイスがかなり楽になりました。



今回は「fumiリードのチューブを、ヘンツェのD6で作ってみて下さい」とのご依頼。ご自身の経験から、d11とヘンツェD6はよく似ていて、しかも大型のH25シェーパーでもピッチがぶら下がりにくいとのこと。

早速作ってみた印象は、d11よりは少し細め(d10ほどではない?)で、なるほどぶら下がりにくいというのが頷ける吹き心地です。音色はダークなd11と比べて、ヘンツェはキラキラする感じでしょうか(これは、ヘンツェの先端部分の金属が薄いためと思われます。根本はむしろヘンツェの方が厚く見えます)。先端はd11同様に絞ってありますが、より急激に絞ってあるように見えます。

あとは日にちを置いてみて逆に上ずって来ないかを確認しなきゃですが、サンプルはお送り出来そうなので感想を聞かせて頂くのが楽しみです!




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