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8月〜10月上旬のリード取り扱いについて

更新日:2023年7月11日

8月は引き続き湿度が高い(60〜70%)ですが、梅雨時期よりも気温が高く飽和水蒸気量(=水が蒸発出来るキャパ)にかなり余裕が出来るため、雨で湿度の高い日を除きリードは意外と乾きやすいのが特徴です。夏は湿度が高いのに、空気の乾燥する冬よりも洗濯物が乾きやすいことからもイメージしやすいと思います。これから秋に向けてどんどんリードは乾きやすくなって行きます。

なお気温が低く洗濯物が乾きにくい冬にリードがとても乾くのは、冬は空気中の水分量がとても少なく乾きやすいためです。室内では暖房をかけて室温を高くするので、更に乾きやすくなります。


一方で夏の間ずっと低かった気圧も8月末頃からようやく1気圧(1013hPa)くらいまで上昇するため、9月以降しばらくは一年で一番リードの取り扱いをしやすい時期になります。水はリードの先端1〜2ミリ(一番薄いティップ部分)にのみちょんと一瞬つけてやり、あとは10分ほどリードケースに置いて少量の水をゆっくりと馴染ませてやりましょう。梅雨〜夏の間はリードが水をどんどん吸い込んでしまうため、リードケースに2〜3分も置けばすぐに演奏出来ていましたが、ほどよい柔らかさになるまで2〜3分では足りなくなったかな?と感じたら季節が変わった合図です。


リードが硬いままで吹くと口が疲れますし、噛んでしまうのでリードが早くへたるため注意が必要です。慌てずに対処していきましょう。


①リードの先端(1〜2ミリ)にだけちょんと一瞬水をつけて、そのままリードケースで10分ほど置きます(梅雨時とは違い、ついた水は吸い取らないで大丈夫です!)

これで1ミリくらいです!もう少し浸けてもいいかも。ティップ(先端の薄い部分)に、ちょんと水を付ける感じです。

10分ほどリードケースに置いて水をゆっくりと染み込ませ、先端が振動してくれるのを待ちます。



②10分くらい経ったら、リード先端の薄い部分だけを唇の先にくわえて吹いてみます。プワプワと音が出て、タンギングでクリアに発音出来るなら、準備OKです。

*深くくわえずに、先端(先ほど水を浸けた辺り)だけをくわえて発音してみるのがコツです!


 

③まだ先端が開いてリードが重い場合は、いつもの要領で先端を指で押さえて潰し、表裏がずれないように気を付けながら入り口の開きを狭くしてやって下さい。入り口が狭くなれば軽くなり、反応もよくなります。

*根本ではなく、先端(削ってある部分)をキューっと押さえるのがポイントです。根本を潰してしまうと、息が入らなくなったり割れたりしますのでご注意下さい!


それでも開きが潰れない硬めのものは、今度はリードの削ってある部分(スクレープ)の半分くらいまでをちょんと一瞬水をつけて、リードケースに置いて柔らかくなるのを待ちます。湿らせたリードは乾く過程で一度開きが小さくなる性質があるので、それを利用します。10〜20分置いて開きが落ち着いて来たら演奏可能です。


*弊社リードは水に浸けっぱなしにはしないよう、お願いいたします!



④夏でも(「軽め」のリードなどはとくに)長時間演奏しているとリードの開きがぺちゃんとしてしまう時があります。これは【水を吸いすぎて柔らかくなっている】のが原因ですので、しばらく(何なら一晩)リードケースで乾かしてみて下さい。張りが戻ります。


【まとめ】

冬ほど急激には乾きませんが、真夏〜秋は徐々にリードが乾きやすくなる季節です。リードが硬い状態でそのまま吹かないこと、演奏出来る柔らかさになったらそれ以上は水を吸わせないこと(=演奏中は、なるべくリードが口の中で乾いているようにする)が大切かと思います。ぜひお試し下さい♪


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