ようやく梅雨が明けました!
8月は引き続き湿度が高い(60〜70%)季節ですが、梅雨時期とは違い雨はほとんど降らず、気温も5〜10℃ほど高くなり飽和水蒸気量(=水が蒸発出来るキャパ)に余裕が出来るため、雨で湿度の高い日を除きリードは意外と乾きやすいのが特徴です。夏は湿度が高いのに、空気の乾燥した冬よりも洗濯物が乾きやすいことからもイメージしやすいと思います。
とはいえ夏の間は「湿りすぎず、乾きすぎず」で、これから初秋までの間は一年で一番リードの取り扱いをしやすい時期と思います。梅雨の間リードは乾いた状態でもある程度の水分を含んでいて常に柔らかく、口に咥えて少し湿らせてやれば演奏出来るくらいでしたが、それだけではリードが硬くて振動せず水気が足りなくなったかな?と感じたら季節が変わってきた合図です。リードが硬いままで無理に吹くと口が疲れますし、噛んでしまうのでリードが早く傷んでしまいます。慌てずに対処していきましょう。
①ヒヅカリードの場合、リードの削ってある部分(スクレープ)の半分ちょい上までちょんと一瞬水をつけて水を軽く切り、写真のように表面に少し水が付いた状態でリードケースに5分ほど置きます。

fumiリード、ロングスクレープリードの場合は削ってある部分(スクレープ)全体を水に浸け、ほんの少しだけ水を切り表面に水がしっかり付いた状態で、リードケースに10分程度置いて下さい(ヒヅカリードと比べ時間が長いのは、演奏に必要な柔らかさになるまで少し時間がかかるためです)。
②先端が十分柔らかくなったら、リード先端の薄い部分だけを唇の先にくわえて柔らかい息で吹いてみます。
プワプワと音が出て、タンギングでクリアに発音出来るなら準備OKです。
*深くくわえずに、先端の薄い部分だけをくわえて発音してみるのがコツです!
③しばらく置いても先端が硬く開きが大きくて発音しにくい場合は、いつもの要領でリードの削ってある部分(スクレープ)を30秒程度 指でキューっと押さえて潰し、表裏がずれないように気を付けながら入口の開きを狭くしてやって下さい。入口が狭くなれば軽くなり、反応もよくなります。
*根本ではなく、リードの削ってある部分をキューっと押さえるのがポイントです。根本を潰してしまうと息が入らなくなったり割れたりしますのでご注意下さい!
*fumiリードは張りが強いため、必ず開き調整をしてから演奏して下さい。

それでも開きが潰れない硬めのものは、今度は削ってある部分(スクレープ)全体を一瞬水を浸けてすぐに取り出し、リード表面に水がたっぷりとついたままリードケースでしばらく置いて、柔らかくなるのを待ちます。
*弊社リードは、冬以外は水に浸けっぱなしにはしないよう、お願いいたします!
④夏でも長時間演奏しているとリードの開きがぺちゃんとしてしまう時があります。これは【リードの先端が水を吸いすぎて柔らかくなっている】のが原因です。30分〜1時間ほどリードケースで乾かしてみて下さい。張りが戻ります。
【まとめ】
冬ほど急激には乾きませんが、真夏〜秋は徐々にリードが乾きやすくなってくる季節です。
リードが硬い状態でそのまま吹かないこと、そして演奏出来る柔らかさになったらそれ以上は水を吸わせないこと(=演奏中は、なるべくリードが口の中で乾いているようにする)が大切です。ぜひお試し下さい♪
*弊社リードの開きやピッチ調整の方法についてはこちらをご参照下さい。