2月末までは気温は10°C未満で湿度も20%を切る大変乾燥した日が続きますが、3月に入り1週間もすると気温は20°C近く、湿度も40%を超えて来ます。気温も湿度も上がるということは明らかに季節が変わり、空気中の水分量が増えて来たということになります(気温が倍×湿度が倍なので、ほんの1〜2週間前の4倍以上の水分量になる計算です!)。
1〜2月はリードが乾いて乾いて仕方がなく取り扱いも大変でしたが、これからはいつもの取り扱いに戻ります。
取り扱いを変える目安は、
【日々の湿度が40%台になり】
【一晩乾かしてもリード先端が冬のようにパックリと開かなくなる】
のが合図です。
1〜2月は一年の中でもとくに乾燥がひどく、使える材も非常に限られるため、期間限定でリードを水に10分ほど浸けたままにして柔らかくしてから開きを潰して準備しましたが、これからはいつもの【一瞬だけ浸けて、リードケースに置いて馴染ませる】に戻ります。
①削ってある部分の半分を水に1〜2秒浸けてすぐに取り出してそのままリードケースに置き、開きを見ながら3〜5分ほど置きます。

②開きが落ち着いて来たら、リードを演奏時よりも浅く先端の薄い部分(ティップ)のみを唇の先にくわえて、軽くタンギングをしてみてクリアに発音出来るものは演奏の準備OKです!
*先端が重く、発音が出来ないものは③へ。
③開きが大きくて(またはリードが硬くて)振動しにくい場合は、指でリード先端を潰して開きを狭く調整して下さい。

*表裏がずれないよう注意して潰します。
*リードが乾いた状態で潰すと割れます!必ず①②をやった後にして下さい。

このくらいがベストです!
④まだリードが硬くて指で潰しても開きを狭く出来ない場合は、もう一度①と同様に水に浸けてからリードケースに置き、柔らかくなるまで数分待ちましょう。湿度が30%台で乾燥した日も同様です。
*材が硬くしっかり張りのあるリードほど水が染み込む(=リード先端が演奏に必要な柔らかさになる)まで時間がかかります。また同じリードでも、湿度が低く30%台に下がった日も同様に少し時間がかかります。
リードが硬い時は慌てて吹かずに、先端の開きを見ながら概ね自分が吹きやすい開きの形に落ち着く(または指で潰して狭く出来る柔らかさになる)まで、リードケースに置いておきましょう。
3月中旬以降は概ね湿度が40%を超えますが、3月上旬など季節の変わり目はまだ湿度が30%台の乾燥した日もありますので、開きの調整が難しい時は12〜2月のやり方(→こちら)をお試し下さい。