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秋冬は使える材が少なくなる?

リードのスキルは毎年上がっているのを実感しているにも関わらず、今年も例年通り11月はリードの不調に悩まされました。一年を通して同じクオリティのリードを製作し続けることは本当に難しいことだと感じる今日この頃ですが、それはあくまでこちらの都合でお客様にご迷惑をお掛けする訳にはいかないため、少しでも安定した品質のものを供給出来るよう今年も様々なことを試しました。


昨年のこの時期に発見した【焼き入れの仕方を夏場とは変更する】ことと合わせ、今年は先端のセンターが夏用のものより少し厚めのバランスになるよう特注したメーキングマシンのテンプレートが最終的に奏功し、安定しました。来年こそは悩みなく秋冬を迎えられるかな?と期待しています。

先端のセンターとサイドとの厚さのバランスを、夏場とは変えてあります!




それからあともう一つ、新しい気付きがありました。ヨーロッパから仕入れているリード材が、10月〜11月頃に柔らかいものが多くなるように思います。例えば、同じ基準で密度選別した同一銘柄の材でも8月と11月とではまるで硬さが違いますし、硬度計で測って同じくらいの数値だったとしてもひねった時の「ひねり強さ」が11月の方が明らかに弱いものが多いのです。100枚ひねって全滅、ということもありました。

12月に入って寒さを感じるようになると少し落ち着きましたが、その時期に入荷した材がたまたまそうだったのか、それともヨーロッパと日本の気候差によるものなのか…。いずれにしても春夏と比べると使える材は半分くらいでこの円安下のコストを考えるとトホホなのですが、おかげで最近では硬度計に頼らなくても材の良し悪しが判別出来るようになったので、製作時間の無駄が大幅に減ったのは収穫でした。


日本では10月〜11月あたりから湿度が40%程度に下がり冬には20%まで乾燥しますが、ヨーロッパの秋冬は日本より気温が低いにも関わらず湿度は日本の夏場くらいの高湿度になります。逆にヨーロッパの夏は非常に乾燥していて、リード材も硬めのものが多くなることが分かっています。これはケーンの収穫時期や乾燥期間との関係もあるので一概には言えませんが、この時期(秋)のヨーロッパから来た材は水分を多く含んでいて、「弱い」ものが多くなるのでは…?という仮説が浮かびました。

であれば、ヨーロッパで湿度の低い(材の硬い)夏場に仕入れておけばいいのか?また秋以降に入荷した材はしばらく乾燥させて水分を抜いてやればいいのか?というあたりは、またまた来年の課題となりそうです。


ともあれ、季節の変わり目など時には不調なこともあるのですが、寛大なお気持ちで毎月変わらずにご注文下さるお客様方にはいつも心より感謝している次第です。私もお気持ちに応え、年々更によいリードを提供していけるよう今後も努力して参りますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

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