広田さんのリヒャルト

都響の広田智之さんとはかれこれ13年のお付き合いで、公私共にいつもお世話になっており「東京の兄貴」と勝手に呼ばせて頂いています!


2009年1月、広田さんが長年出演されている地元の防府音楽祭に初めてお声がけ頂いて、プッチーニ「蝶々夫人」の2ndオーボエを隣で吹かせて頂いたのが最初の出会いでした。初対面にも関わらず、とても気さくに接して頂いたのをよく覚えています。


当時私は地元山口県でオーボエやクラリネットの修理調整の仕事をしながら、副業でロングスクレープのリードを細々と作っていたのですが、この出会いをきっかけにしてショートスクレープリードを作るようになり、現在ではその時の10倍以上の数のリードを日本中、そしてヨーロッパで販売して頂けるようになりました。またプライベートで大変だった時期にとても親身に励まして頂いたりと、私にとってまさに「足を向けて寝られない」存在です。いつか広田さんに少しでも恩返しを出来る存在になりたい…そう思って日々の仕事と向き合っています。


その出会いの年に、広田さんは都響とリヒャルト・シュトラウスのオーボエ協奏曲を演奏されています。当時私は東京では仕事をしておらず、何年かに一度上京する程度でしたので聴きには行けなかったのですが、後に発売されたその公演のライブ録音CDを聴いて「しまった!行けばよかった!!」と後悔をした経験があります。以来愛聴版のそのCDを聴くたびに後悔することしきりだったのですが、それから13年が経ち、ついに昨日都響との再演を聴くことが出来ました!!


広田さんはオーボエ演奏に勝るとも劣らない磯釣りの腕前で、よく船に乗られるそうですが、まさに「広田キャプテン」の船旅の物語を聴いているようでした!この曲特有の長いフレーズがまるで船の航跡のようで、途中都響の仲間たちと出会い音楽で語らいながら、目的地の港まで東京芸劇の満席のお客さんを連れて行ってくれました。時節柄ブラボー禁止でしたので、その代わりにいつまでも鳴り止まない大きな拍手が、どのような素晴らしい演奏だったのかを物語っていました。


本当に13年間待ち望んだコンサートでしたので、その間にあった色んなことを思いながら、じっくり味わいながら聴かせて頂きました。

そして翌日の今日、やっぱりもう一度聴きたくて急遽新幹線で新潟県のリュートピアに向かっています(笑)

今日はどんな船旅に連れて行って頂けるのか、いまから楽しみです!!





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