top of page

ヒヅカリードの取り扱い方法(最新版)

更新日:1月2日


ヒヅカリードはどなたでも柔らかい音色で、かつ発音・音程のコントロールがしやすいよう、fumiリードと比べ柔らかめのリード材を使用して製作しています。

そのため、湿度の高い季節などは(クラリネットの方がよくされているように)リード先端部分を咥えてしばらくの間舐めて湿らせるだけでも、十分に演奏可能です(口に咥える時間は季節によって異なり、湿度の高い季節は少しでよく、寒く乾燥する季節ほど長くなります)。


一般の方は水入れの水を使用する方が馴染みがあると思いますので、その方法を動画で紹介いたします(動画はfumiリードですが、水の浸け方は同じです)。


①動画のように、削ってある部分(スクレープ部分)のみを一瞬水に浸けてすぐに引き上げ、軽く水を切って、リード表面に水が付いた状態で

○湿度の低い季節(晩秋〜冬〜春)はリードケースの蓋を閉めて15〜20分程度、

○湿度の高い季節(梅雨〜初秋)ならリードケースの蓋を開けて5〜10分程度置いて、ゆっくりと馴染ませて下さい。


*今の季節(1月)は、最低でも15分間はリードケースに置いておくようにしましょう(蓋は閉じておく方がよいと思います)。削ってある部分の表面に付いた水が全部染み込んで、表面からなくなる頃に開きが落ち着いてきます。そこからリード先端を口の中で少しだけ湿らせて、②に進んで下さい。



②リードケースに置き所定の時間が経ったら、先端の開きの形をチェックしましょう。下の写真のように演奏に適した状態に落ち着いて、リード先端を咥えてプワプワと音が出て、タンギングもクリアに発音出来れば準備OKです。


演奏中の理想はこのくらいです。


○こちらは少し先が開いていますが、このくらいならもう吹き始めて大丈夫です。しばらく吹いているともう少し狭くなり落ち着きます。


○下の写真くらいだとまだ開きすぎで硬くて吹けません(タンギングしても発音しない)。吹けたとしても音程はかなり低いはずなので、下の手順で開きが狭くなるように形を整えてやる必要があります。


【リードの開き調整の手順】

リードのU字の境目(下の写真で印をつけた部分)を指でつまんで、ここから先端に向けてキューっと潰してやります。

いい開きになりました!!


*開きの調整は、必ずリードを湿らせた後にして下さい(乾いたまま潰すとリードが割れてしまいます!)。

また、潰すのは上の写真にある「U字の境目部分」までです。リードの下半分は決して潰さないようにして下さい!!息の入り方が変わってしまい、全く別のリードになってしまいます(私が針金を巻かないのも同じ理由からです)。


開きを整えた上でピッチが低い場は、こちらをご参照下さい。



*なお、弊社リードはコルク上端部に線が付けてある方が「下唇側」です。この向きでお使い下さい。


*長時間吹いていて息が入りにくくなって来た場合、ピッチが高くなった場合は、上唇側から見てみて表裏がズレていれば真ん中に戻してやって下さい。厚みのあるプラークを、入るところまでギュッと挿し込んでみるのも有効です。



【まとめ】

弊社リードは適切な方法で先端の開きの形を整えてやることで発音が軽くなり、演奏しやすくなります。リードの下半分は決して潰さずに、【先端は狭く、根本(削っていない部分)の容積は広く】のバランスで演奏しやすくなる設計です。


水に浸けた直後は(特に冬などの空気が乾燥する時期は)開きが一旦大きくなるため、まずはしばらくリードケースに置いて馴染ませて下さい。それでも張りが強い場合はU字の境目から先端にかけて指でしっかりと潰して、先端を狭くしてやりましょう。決して、開きの大きいまま吹かないようにしましょう(たとえ反応はよくても、低くて演奏できませんので!)。


秋冬になり空気が乾燥して来たり、梅雨時期に入り湿気が増えて来るとリードの取り扱いも変わってきますので、季節の変わり目には時々このブログ記事をチェックしてみて下さい。


閲覧数:426回

Comments


bottom of page