「湿度が高い」はどういう状態?

更新日:5月18日

「今日は湿度が高いですね!」「むっちゃ乾燥してますね〜(泣)」などは、オーボエ奏者にとって「こんにちは」と同じ意味ですよね。中学生の頃の英語の教科書にイギリス人は挨拶がわりに天気の話をするという話がありましたが、まさにそんな感じです。


なんとなく「湿度20〜30%は乾燥」「40〜50%は快適」「60%〜はジメジメ」というイメージを皆さんお持ちかと思いますが、同じ「湿度○○%」でも、実際の空気中の水分量は季節(正確には気温)により変化することをご存知でしょうか?私は最近まで知りませんでした!


これは湿度100%の基準(キャパ)となる「飽和水蒸気量」が年間を通して一定ではなく、気温と連動して変化するためです。我々が日常的にイメージする%表示の湿度は「相対湿度」が正式名称なことからも、これが分かると思います。およその計算で、気温が10℃上がると飽和水蒸気量(キャパ)は2倍、20℃上がると3倍になるため、同じ水分量のままだと湿度(%)はそれぞれ1/2、1/3になります。


例えば、今年の1〜2月の東京は気温10℃/湿度20%くらいの乾燥した日が続きましたが、その時の空気中水分量をそのまま気温20℃の今(4月)に持って来ると、湿度10%相当の水分量にしかなりません。今(4月)の実際の湿度は40〜50%なので、冬場の実に4〜5倍の水分量が空気中にあるわけです。同様に計算すると、夏場(気温30℃/湿度60%)は冬場の約10倍の空気中水分量になることが分かります。


そんな中で、一年中リードに同じ量の水を含ませるとどうなるか…気温が高く湿度が高い日にはあっという間にリードの繊維が水を含み過ぎてしまい、重くなり振動しなくなってしまいます。それで慌てて削ってしまうと、気候が戻った翌日にはベラベラに軽く(薄く)なってしまう訳です。つまり、


○夏場は空気中の水分量がかなり増えるため、リードは乾いた状態でもある程度の水気を含んでいると考えられる→水に一瞬浸けてやれば、すぐに先端が柔らかくなり振動してくれる


○逆に冬場は空気中の水分量がほとんど無くなるため、リードはカラカラに乾いて硬くなっている→水に一瞬浸けた後、しばらく(10〜30分)リードケースに置いてゆっくりと水気を馴染ませないと、先端が振動してくれない


これは、一晩以上乾かしたリードを指で触って先端の閉じ方を確かめてみると、夏場は冬場に比べてかなり柔らかく感じることからも分かると思います(私は室内湿度50%が、両者の境目と考えています)。

湿度計がない環境では、リードを水に浸ける前に先端を指で触って硬いか柔らかいかを確認して、その日の取り扱いを判断するといいと思います。


同じ「リードが重い」でも、夏場と冬場とでは実は原因が真逆なんです。このことを踏まえて、ぜひ各季節のリードの取り扱い方の記事を読み直してみて下さい。何か新しい発見があるかも知れませんよ!


1〜3月→こちら

4〜5月→こちら(new!)

6〜8月(今後更新します)

9〜12月(今後更新します)


グラフ出典:湿度100 %はあり得る?―湿度のメカニズムとは― | 電力・ガス比較サイト エネチェンジ https://enechange.jp/articles/humidity-100-per-cent

こちらも参考に:絶対湿度と相対湿度の違いとは I ウェザーニュース

https://weathernews.jp/s/topics/202002/280095/


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